
皆さんこんにちは!
Maister株式会社、更新担当の中西です。
さて今回は
~工事計画~
ということで、電気工事におけるスケジュール計画の考え方、実践方法、注意点を深く掘り下げます
電気工事は建築・設備工事の中でも工程全体に大きな影響を与える重要な分野です。特にスケジュール計画が甘いと、他業種の工事に支障をきたし、結果として工期の遅延やコスト増大に繋がりかねません。
建築・設備全体工程の理解
設計図面・仕様書の読み込み
まずは建築・内装・空調・水道といった関連工事の工程と干渉箇所を理解し、全体像を把握します。
電力系統工事
弱電・通信工事
自火報やインターホン等の設備工事
上記を工区やフロア単位で分割して計画します。
どの工事がどこでどれくらい時間がかかるか
他業種との「干渉回避」ができているかを確認
ガントチャート(横線工程表)
クリティカルパスの設定
遅れが出ると全体に響く工程(クリティカルパス)を明示して管理します。
着工前に元請・建築・空調など他工種との工程調整会議を実施。
機器納入日や作業員の確保が遅れると、工程遅延の原因になります。資材納期や応援のスケジュールも連動させましょう。
特に屋外配線や仮設電源工事など、天候に左右される工程には「余裕日」を設けるのが鉄則です。
週単位ではなく日単位での進捗確認を行い、ズレがあれば即修正します。
工区 | 工程内容 | 所要日数 | 備考 |
---|---|---|---|
1F配管工事 | 電線管布設、スリーブ | 3日 | 他業種と干渉多し |
1F配線工事 | 電線引込、接続 | 4日 | 内装前に完了要 |
機器設置 | 分電盤・照明器具等 | 2日 | 納期遅延リスクに注意 |
試験調整 | 絶縁・動作確認 | 2日 | 立会検査を想定 |
内装工事との工程かぶり
→他業者と「作業エリア・時間帯分割」で回避
材料納期遅延
→バックアップ資材の準備、納期の再確認を徹底
配線スペース不足
→設計変更が必要なケースもあるため早期発見が重要
電気工事のスケジュール計画は、工期全体の成否を左右する極めて重要な要素です。綿密な工程管理と他業種との連携、予測と柔軟な調整力が、工事の円滑な進行を支える鍵となります。
皆さんこんにちは!
Maister株式会社、更新担当の中西です。
~高電力~
ということで、ここでは、高電力が必要となる主なエリアとその理由を詳しく解説します。
電気工事の現場では、エリアごとに必要とされる電力の量が異なります。特に「高電力」が求められるエリアでは、安全性・効率性・機能性を確保するための十分な計画と設計が必要です。
大型機械や産業用設備(モーター、溶接機、コンベアなど)の稼働
24時間稼働するラインが多く、安定した大容量供給が求められる
三相200V〜400V以上の電源を必要とする装置が多数
高圧受電設備の設置
三相電源の分配設計
動力盤・変圧器の設計強化
空調設備(業務用エアコン、給排気ファン)
照明・エレベーター・エスカレーターなど多用途の機器
テナントごとの使用電力量が大きくなる傾向
電力容量の余裕を持った幹線設計
各フロアごとの分電盤・負荷分散
デマンド監視・省エネ制御の導入
医療機器(MRI、CTスキャナ、手術室機器)は大電力を必要とする
無停電電源装置(UPS)や非常用電源の常備が必須
照明、空調、給排水システムも含めて多くの電気設備が同時稼働
医療用絶縁変圧器の設置
二重化配電システム
自家発電機との連動設計
大量のサーバー・ネットワーク機器が常時稼働
空調負荷(サーバー冷却)が非常に高い
停電が業務に直結するため、無停止の電源供給が前提
高効率の受電・変電設備
無停電電源装置(UPS)と非常用発電機の多重化
冷却設備のための独立系統電源
各住戸のエアコン、IH調理器、エコキュートなど電気設備が集中
エレベーターや共用部の照明・空調にも電力が必要
将来的なEV充電設備の設置も見据える必要あり
大容量の幹線設計と住戸別の負荷分散
分電盤の高機能化
省エネ型設備とエネルギーマネジメントの導入
高電力が必要なエリアでは、単に容量を増やすだけでなく、負荷の特性、安全性、将来的な拡張性も含めた総合的な設計と施工が求められます。
設備選定や配線設計の段階から、専門的な知識と経験が不可欠です。
こんにちは!
長崎のMaister株式会社です。
最近 電気容量変更工事の依頼がありました!
今回は太陽光発電には欠かせないパワコンの取替も施工しました。
寿命で絶縁が悪くなってました(危険です!!)
接続しているケーブルを外して
新しいパワコンに取替しました。
結線して試運転しました。
電気容量も40Aから50Aに容量変更しました。
(これで電気を使っても頻繁にブレーカーが落ちなくなります。)
最近はご家庭で使用する電気機器が増えて電気容量が足りないと
いう問い合わせが増えております。
弊社はお客様に最善のご提案を致します。
電気容量変更工事や太陽光発電の工事は
長崎のMaister株式会社までお問合せ下さい👷
皆さんこんにちは!
Maister株式会社、更新担当の中西です。
~源~
ということで、ここでは、電気工事の現場で使用される主要な電力源とそれぞれの特徴を詳しく解説します♪
電気工事は、私たちの生活を支える重要なインフラの一部であり、その中心には「電力の源」があります。
供給元:電力会社(東京電力、関西電力など)
電圧:一般家庭で100V/200V、工場やビルで三相200V/400V
周波数:東日本で50Hz、西日本で60Hz
安定供給が可能
設備投資が少なく済む
法規制が整っている
停電リスクがある
災害時には供給が途絶える
使用燃料:ガソリン、軽油、LPガスなど
出力:小型(1kVA〜)、大型(数百kVA以上)
災害や停電時に活躍
持ち運び可能なタイプもあり現場作業に適している
騒音・排気ガスが出る
燃料補給の手間がかかる
再生可能エネルギー
日射量により出力が変動
環境にやさしい
ランニングコストが低い
停電時のバックアップ電源として有効
初期投資が高額
天候に左右される
電気をためておき、必要なときに供給する
単体でも利用されるが、太陽光との連携が多い
停電対策に有効
デマンドピークのカットに使える
音がしないため静かな場所に適している
容量に限りがある
劣化により交換が必要
コンピュータや医療機器などへの瞬時の電力供給を目的とする
電圧変動に強い
停電時に自動で電源切替
長時間の電力供給には不向き
設備費用が高いことがある
電気工事では、用途や現場環境に応じて最適な電力源を選ぶことが不可欠です。
特に災害時の対応や省エネ対策の観点から、複数の電力源を併用するケースも増えています。
こんにちは!
長崎市のMaister株式会社です。
社長投稿です!!
先日弊社が施工しました受変電設備の電気工事の
様子をご紹介致します。
テナントビルの改修工事を施工しているのですが
各部屋の電気の容量が足りてませんので
電気容量を上げる為の工事を施工しました。
写真に写っている単相三線の変圧器の取替と
ブレーカーの増設を行いました。
ブレーカーを取付けて
変圧器の交換を行いました。
交換することで143A(アンペア)の容量が
357A(アンペア)まで使用できるようになりました。
電気室が屋上の為クレーンにて施工しました。
設置完了して電気試験を行い何の問題なく完了しました。
電気室(キュービクル)の改修や新設工事は
長崎市のMaister株式会社にお任せ下さい!
しっかり現地を調査してから設計して
現場施工致します👷
皆さんこんにちは!
Maister株式会社、更新担当の中西です。
~日本の電力使用量~
ということで、ここでは、「日本の電力使用量」について、少し専門的に、でも日常と結びつけながら深掘りしていきたいと思います♪
「電気が足りない」「節電してください」――そんな言葉を耳にすることも多くなった近年。けれど、その背景にある日本全体の電力事情は、意外と知られていないのではないでしょうか?
経済産業省資源エネルギー庁のデータによると、2022年度における日本の総電力消費量は約9,400億kWh(キロワット時)。これは世界で第5位の電力消費大国にあたります(1位:中国、2位:アメリカ、3位:インド、4位:ロシア)。
分野 | 使用割合 | 主な用途 |
---|---|---|
産業部門 | 約42% | 製造業(鉄鋼、化学、機械、自動車など) |
業務部門 | 約28% | オフィスビル、商業施設、学校、病院など |
家庭部門 | 約27% | エアコン、照明、冷蔵庫、テレビ、調理機器 |
運輸部門 | 約3% | 鉄道、電気自動車など |
意外に思われるかもしれませんが、家庭が全体の4分の1以上を占めているというのは、日本の住宅環境(電化が進んだ生活)を象徴しています。
日本では、季節によって電力消費のピークが大きく異なります。特に夏と冬に集中するのが特徴です。
🌞 夏のピーク(7〜8月):冷房の使用による消費増加
❄️ 冬のピーク(12〜2月):暖房や電気ストーブなどの電力需要増
2022年の統計では、夏のピーク電力は約1億5,000万kWにも達し、地域によっては電力逼迫警報が発令されました。
2011年の東日本大震災とそれに伴う福島第一原発事故をきっかけに、日本の電力供給構造と需要の意識は大きく変わりました。
原子力発電の停止により、一時的に電力供給量が減少
節電の呼びかけが広がり、家庭・企業ともに電力使用量が一時的に減少
太陽光や風力などの再生可能エネルギー導入が急速に拡大
その結果、ピーク時電力の抑制(デマンドレスポンス)や、家庭の電力使用の見える化(スマートメーター導入)など、持続可能な電力利用の意識が社会に根づきつつあります。
日本は、東京電力、関西電力、中部電力などの地域電力会社を中心とした10地域別の電力供給エリアに分かれており、電力使用量も地域によって特徴があります。
都市部(東京・大阪など):家庭・業務の電力需要が大
工業地帯(中部・関西・中国地方):産業部門の需要が中心
北海道・東北:冬季の暖房による電力消費が高い傾向
さらに、再生可能エネルギー導入率にも差があり、九州・東北地方では太陽光・風力の比率が高まっています。
太陽光や風力は、天候に左右される「変動電源」です。これらを安定的に供給するためには、蓄電池・スマートグリッド・需給調整技術が不可欠です。
電力会社とIT企業が連携し、AIによる需要予測や需給自動調整の開発も進んでいます。
送電線や変電所の老朽化による送電ロス(約5%)や、災害時の停電リスクへの対策も喫緊の課題です。
地中化(電線を地中に埋める)
地域分散型発電(マイクログリッドの導入)
といった、レジリエンスの高いインフラ整備が求められています。
家庭の電力使用量は、日々の行動によって大きく変わります。
待機電力のカット
LED照明への切り替え
エアコンの適正使用
グリーン電力プランへの契約変更
こうした小さな選択が、電力需要全体を変える力になるのです。
日本の電力使用量の変化を見ると、それは単なる数字ではなく、社会の価値観や技術の進歩、そして私たちの暮らしの在り方そのものを映し出していることが分かります。
⚡「どんなエネルギーを、どれだけ使い、どう未来につなげるか?」
この問いに向き合うことは、気候変動対策の一歩であり、より良い暮らしを築く第一歩でもあります。
皆さんこんにちは!
Maister株式会社、更新担当の中西です。
~自然エネルギーの重要性~
ということで、ここでは、「自然エネルギー(再生可能エネルギー)」と、それを社会に実装するうえで不可欠な電気工事業について、少し深くお話ししていきます♪
脱炭素社会の実現が世界の大きなテーマとなっている今、日本でも太陽光や風力、水力といった自然エネルギーの導入が急速に進んでいます。その最前線で汗を流し、技術を注ぎ込んでいるのが、私たちの身近にいる「電気工事士」たちなのです。
日本は、エネルギーの約80%以上を海外からの輸入に頼る「エネルギー輸入大国」です。石油や天然ガスの価格変動、地政学リスクなど、安定供給の面で大きな課題があります。
さらに、温室効果ガス排出削減のため、政府は「2050年カーボンニュートラル」という目標を掲げ、再生可能エネルギーの比率を大幅に引き上げる方針を打ち出しています。
その中で自然エネルギーは、地球にも社会にもやさしい「未来の主力電源」として注目されています。
太陽光発電システム、風力タービン、蓄電池の設置など、自然エネルギーの導入には高度な電気技術と安全管理が必要です。これを担っているのが、全国の電気工事業者です。
ソーラーパネルの屋根・野立て設置
風力発電の電気系統工事
再エネを家庭や企業に供給するための配電・系統接続工事
現場で実際に手を動かす彼らがいなければ、再生可能エネルギーは「絵に描いた餅」に過ぎません。
地域で発電し、地域で使う「エネルギーの地産地消」という考え方が広がっています。これを実現するには、その土地の特性を理解した電気工事業者の存在が不可欠です。
農村部での小規模太陽光発電
山間部での小水力発電
離島での風力発電と蓄電池の組み合わせ
全国各地の地域密着型電気工事業者が、エネルギーの分散化と自立性を支えているのです。
自然エネルギーは不安定な特性を持っています(例:太陽光は天候に左右される)。それゆえ、電力の安定供給を保つ制御技術や蓄電システムの導入が重要です。
電気工事業者はこうした設備の保守点検、トラブル対応、更新作業も担っており、再生可能エネルギーの「安定化インフラ」として機能しています。
電気工事業は、他の建設業と同じく高齢化と若手不足が深刻です。2024年現在、電気工事士の平均年齢は50歳を超え、若手育成が急務となっています。
一方で、再エネ関連の工事は新しい技術や知識が求められるため、若手にとっては魅力的なフィールドともいえます。
🔧「再エネ×電気工事」は、次世代のキャリアにも大きな可能性を秘めています。
太陽光発電施工士、蓄電池設備工事士、ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)に対応できる知識など、より専門的な資格・研修制度の拡充が進められています。
これらのスキルを持つ電気工事士は、今後ますます求められるでしょう。
私たちが使うスマートフォン、冷蔵庫、エアコン……すべての電気が、どこかの誰かの「工事」と「手仕事」によって支えられています。
そしてこれからは、電気工事士が「未来をつくる職人」として、地球環境とエネルギー問題の解決に直接関わる時代になります。
再エネ導入の最前線
スマートグリッドや分散電源の技術
地域の防災・レジリエンス強化
電気工事業が担う役割は、今後さらに広がっていくでしょう。
自然エネルギーの普及は、「発電すること」だけがゴールではありません。それを安全に、効率よく、地域に届ける仕組みが必要なのです。
そして、その中心にいるのが、電気工事士という“現場のプロ”たちです。
🌱 地球の未来を照らすのは、彼らの技術と情熱かもしれません。